戒台寺

　戒台寺は北京市門頭溝区の馬鞍山にあり、唐武徳五年（西暦622年）に建立されました。最初は「慧聚寺」と呼ばれていました。遼代の高僧の法均氏はここで戒壇を建て、四方からの僧は受戒に来ていたので、戒壇寺とも呼ばれていました。全国最大の仏寺の戒壇で知られています。寺院の建築様式は独特であり、主な殿堂は東向きであり、軸線は70キロメートル離れている北京の方向に指しています。建築様式は基本的に遼の時代の風格です。現在、ここは全国重点文化財保護部門となり、中国の北地方でもっとも文化財の多く、もっともよく保存された遼代の寺院です。
　門頭溝に花見に行くなら、ぜひ戒台寺に行ってみてください。古刹戒台寺はライラックを「寺花」とし、樹齢200年を超えた古いライラック20株もあります。1000株もあるライラックの中で、20株以上は百年前の清乾隆年間に、暢春園の丁香堤から移植されたのです。
　千年古刹である戒台寺の古いライラックは、非常に貴重な文化財でもあります。現在、観光エリアには、全部でライラック1103株あり、樹齢200年以上のものが20株もあります。その中で、乾隆18年に暢春園から戒台寺に移植した20本もあります。それだけ長い歴史を持つライラックは、故宮の御花園でも二株しかありません。このため、戒台寺の古いライラックは古都の北京でも非常に珍しいものです。
　戒台寺に植えられた花木の中で、もっとも愛されているのはやはりライラックです。それはライラックは香りが強く、葉は心臓の形であり、「心誠則霊」という意味が含まれているからです。そのため、ライラックは仏教で「菩提樹」の代わりとして愛されています。満開の時期には、芳しい香りが庭いっぱいに漂っています。白、薄い紫、深い紫など、色とりどりの花が咲き誇って非常に美しいです。毎年4月の初めから花が咲き始めますから、ぜひ見逃さないでください。