響水湖長城

　北京市懐柔区にある響水湖長城自然風景区は、慕田峪長城の西に位置し、明時代の長城です。北京市街地から78キロ、懐柔区から28キロの場所にあり、総敷地面積は18平方キロメートルです。響水湖風景区は長城、古い洞窟、山と川、泉と淵、滝や明代の石刻を有しており、自然に恵まれた美しい北京郊外の景勝地です。

　響水湖は広い水域があるから命名されたのではなく、泉の水源が勢いよく湧いて音が雷のように響き、千メートル以外でも水の流れる音が聞こえるから「響水湖」と呼ばれており、懐柔区で最も大きな泉です。響水湖は、付近の人々の飲み水であり、懐柔ダムの水源の一つでもあります。

　響水湖長城は、明の永楽2年（1404年）に建てられたもので、現在から590年余りが経っており、登ることができるように修繕された長城です。景勝地の面積は18平方キロメートル、植生被覆率は95％以上、マイナスイオン量は北京市街地の100倍以上高いと言われています。

　景勝地は開発して以来、北方地域で「梅前線の北上」と「梅前線の北京上陸」の進展に注目しています。それに、景勝地では5年に及ぶ寒さに強い梅の栽培実験を行い、段階的な成果を収めました。現在、響水湖景勝地は温度、湿度、風力、土壌などの難関を突破し、無錫市馮氏梅園から800鉢余りの良質な梅盆栽（数鉢の樹齢100年を超える梅の切り株を含む）を導入したほか、長城の頂上に2千本近くの各種類の梅を接ぎ木しています。毎年2、3月になると、響水湖で「長城に映る梅の花」を見ることができるようになります。