基本情報

五龍亭

　北京市北海公園の南門の近くを歩くと、水域に伸び出している５つの亭（あずまや）が見えます。この5つのあずまやは前後にずらして配置されていて、水の中を泳ぐドラゴンのように曲がりくねているため、五龍亭と呼ばれています。

　五龍亭は清代の順治8年（1651年）に建設されました。ここはもともと明代に建設された泰素殿でした。西から東へ行くと、順番に浮翠亭、湧瑞亭、龍澤亭、澄祥亭、滋香亭が並んでいます。

　爽やかな春や秋の季節に、ここは皇帝と皇太后のレジャーやお釣りをする場所でした。ご周知のように、凍った池でスケートを楽しむことは北海公園の冬限定の趣です。冬になると、皇室もここでスケートなどを楽しんだりしていました。

　そのうち、龍澤亭は皇帝が専用したもので、残りは臣下が利用するものでした。そのため、龍澤亭が最も規準が高いです。その円く上部と方形をした下部は「天円地方」という古代中国の宇宙観を反映しています。ここには華やかな装飾があるだけでなく、周りにはプラットホームもあります。

続きを読む