中国人民抗日戦争記念館

　中国人民抗日戦争記念館は国内で中国人民抗日戦争の歴史を完全に反映している唯一の大規模のテーマ記念館であり、国家一級博物館、全国優秀愛国主義教育示範基地、全国国防教育基地、全国廉政教育基地及び中国抗日戦争史学会秘書処の所在地であります。

　抗日戦争記念館は、全面的な抗日戦争の勃発地—盧溝橋のそばにある宛平城に位置します。中国人民抗日戦争記念館は1987年に設立され、特に2005年に改修された後、まったく新しい様子になりました。記念館の真正面には、面積8,600平方メートルの抗戦広場があります。広場の中央には、中華民族の覚醒を象徴する「盧溝醒獅」が立っています。広場の北側には、白い大理石をペデスタルにした高さ14メートルの旗竿が建てられています。全体的に厳粛で重々しい雰囲気があふれています。

　記念館の基本展示室は3回変更され、展示面積は1320平方メートルから6000平方メートル以上に拡大されました。展示内容も研究の深化や社会の発展に伴い、より客観的になり、デザインに関わる新しい理念と技術がますます増えています。「盧溝橋事件」をテーマにした動態映像が記念館の基本的な展示内容のひとつであり、中国初の展示形式です。巨大な油絵と実際の模型を組み合わせ、コンピューターによってコントロールされた声、光、電気技術を通して、暗い雲、濃い煙と射撃の音で盧溝橋の戦場を取り戻します。

　記念館は、基本展示に除き、「日本侵華罪証展」、「侵華日本軍化学犯行展」、「日本軍731細菌部隊犯行展」など70以上の特別展を順次開催しています。これらの特別展は、基本展示の補充と深化だけでなく、愛国主義教育をさらに強化する上で重要な役割を果たしています。