臨汾会館

　前門の草廠三条と西打磨廠街の交わるところに、古拙な灰色の小さな建物があり、それが臨汾会館です。2017年、長屋に成り下がっていた築400年の臨汾会館に、新たな息吹が吹き込まれました。30戸以上の住民を退去させた後、東城区は臨汾会館を修繕・保護し、「北京会館文化陳列館」として建設されました。

　臨汾会館は、400年以上前の明の時代に、山西省臨汾市の五行商人（紙、絵の具、ドライフルーツ、煙草、雑貨の商売人）が共同で建てたものです。同会館は三進式の四合院で、山西省の特徴的な民家を再現しています。2015年、東城区はオリジナルの素材、工芸、構造、配置にこだわり、臨汾会館の修復を行いました。

　2021年12月25日、臨汾会館で特色ある「会館で有戯」が初演され、2021年10月にオープンした顔料会館と連携し、文化の盛宴をもたらしました。

　臨汾会館では今年初め、第1回の文化・観光イベントが開催されました。影絵や京劇などの伝統的な無形文化財の公演が、会館の展示ホールで交互に上演されました。子どもたちは、古い会館で「京味文化」の起源と変遷を学び、自作した人形を使って影絵の舞台でキャラクターの前世と今生を語っていました。