八達嶺古長城

　八達嶺古長城自然風景区は延慶区八達嶺鎮に位置し、八達嶺長城景勝地から南西に10キロメートル離れており、八達嶺長城の二番目の景勝地です。現存する四つの狼煙台と一つの切れ目があり、切れ目にある狼煙台を起点として、残っている2つの城壁は「V」字型で南西部と北西部へ山に沿って伸びています。城壁の長さは合計約2000メートルになります。城壁は一部がもう破壊されましたが、その規模の雄大さが今でも感じられます。

　古長城の近くには、2カ所の考古学的遺跡があります。一つ目は景勝地の入り口の左側に、かつてレンガを焼いていたレンガ窯群があります。二つ目は、李自成が大砲で爆破したとされる敵楼の北東にある石切場で、ノミの跡が残るいくつかの巨岩が発見されました。

　古長城は八達嶺長城を守る西門であります。古代長城の残っていた美しさを持っているだけでなく、その自然風景も魅力的です。春には花が海のように山いっぱいに咲きこぼれており、夏には魅力的な香りのするライラックが満開し、秋には紅葉で古代の都市に戻れる雰囲気が満ち溢れ、冬には見渡す限りの雪に覆われています。谷間には淵を形成する小川はないが、花の香りがあたり一面に広がり、谷には鳥がさえずり、清風がそっと耳もとをかすめ、青々とした高木や低木が生い茂り、いばらが紫色の小さな花を気ままに咲かせ、その独特の香りがさわやかで、心を和ませてくれます。