台湾会館

　台湾会館は相前後して2つの館舎があり、清光緒19年（1893）に台湾出身の進士である施士潔が宣外後鉄廠に創立し、光緒22年（1896）に前門の大江胡同に移転しました。大江胡同館は前後2つの四合院からなり、539平方メートルを占めており、23室半の平屋があります。会館が完成すると、次々と上京して科挙を受験する台湾出身の挙子がここで住んでいました。1993年に台湾会館が修繕され、改めて北京に住む台湾人の交流や集いの場となりました。2009年に会館が修繕・拡張され、2010年にリニューアルオープンしました。現在の敷地面積は3800平方メートル余りで、複数の展示エリアや体験エリアがあり、両岸の学術・文化交流などのイベントがひっきりなしに開催されています。

　台湾会館は、首都に住む台湾同胞の出会いの場であり、首都での生活の痕跡を残し、台湾同胞の愛国心と郷土愛の輝かしい歴史を見届け、台湾海峡の両岸を結びつける「台湾同胞の故郷」なのです。

　2021年12月29日午後、「会館で有戯」という公演が初めて台湾会館に入り、台湾らしい演出が盛りだくさんでした。「会館で有戯」は台湾会館公演の幕開けで、会館跡地の社会的価値を全面的に明らかにし、文芸公演と会館跡地の有機的融合を推進し、歴史文化と優れた公演の相乗効果を実現し、会館の再生と活用に新たなページをめくりました。

　台湾会館の担当者によると、台湾会館は対台湾との交流のプラットフォームや基地として、芸能団体と協力し、会館跡地の社会的価値を発掘し、再生利用を推進し、市民により多くの文化的楽しみをもたらしていきます。