金中都公園

北京には「3000年の建城史、800年の建都史」があり、いわゆる800年の建都史の起点が金中都である。870年前、金王朝は都城を上京（現在の黒龍江省阿城）から燕京に南遷し、「中都」と名付けた。これにより、北京の地位は「城」から「都」に変わり、帝都としての新たな都市発展の時代が幕を開けた。
金中都は遼南京城の基礎をもとに拡張されたもので、東、西、南の三面の城壁を外に広げ、北宋汴京の規制に倣って皇城と宮城が建設された。城壁の四方にはそれぞれ三つの門が設けられ、その後、北城壁の東側に一門が追加された。金中都の皇城と宮城は現在の西城区の範囲内に位置している。2013年、金代皇城南門から宣陽門旧址に至る金中都城遺跡の範囲内に金中都公園が建設された。
狭長な公園内には、南から北へ城台掠影、営城建都、金人游牧、主入口広場、宣陽駅の五つの観光スポットが設けられ、河川沿いの緑道が整備され、周囲には豊富な緑植が広がり、亭台や歩道などの設備が整っている。川面には春の水がさざ波を立て、両岸には桃や柳が咲き乱れ、美しい古風な建築と調和し、まるで江南の風景のようだ。ここでは美しい景色を楽しむだけでなく、北京の建都史を学び、北京の豊かな歴史文化を間近で感じることができる。