老舎茶館

　北京老舎茶館は1988年に創業され、その前身は、1970年代末に市民の尹盛喜さんが前門で売った大碗茶と呼ばれる「どんぶり茶」のお店でした。

　老舎茶館はいまだにその人気は衰えず、昔の北京の伝統文化を集約しているといわれています。北京の伝統文化を味わうのに最適な場所の一つとされています。

　1988年に営業が始まって以来、漫才の馬三立や現代劇の名俳優・于是之、京韻大鼓（曲芸の一つ）の駱玉笙などもここで公演を行っており、今でも毎日、「北京琴書（曲芸の一種）」や「京韻大鼓」、「単弦（三味線の一種）」「河南墜子（河南省の曲芸）」などの伝統的な演目が上演されています。

　そのため、老舎茶館は現在、中国の茶道や民族芸術を紹介する場として内外にその名が知られ、米国のブッシュ元大統領や日本の海布俊樹元首相、タイのマハ―・ チャクリ・シリントーン王女も訪れたことがあります。

　お茶以外に、ここでは北京本場のお菓子も食べられます。老舎茶館のお菓子の中で、最も特別なのは「ミニ氷糖葫芦」です。

　ここの氷糖葫芦は他のお店よりずっと小さいです。一つにはサンザシの実が三個しかありません。透明な砂糖衣の中に巻かれ、とてもかわいいです。しかも量がそれほど多くないので、誰でも食べきれます。一口噛めば、幸福感に満たされます。