潭柘寺

　潭柘寺の敷地面積といえば、境内2.5ヘクタール、寺外11.2ヘクタール、周囲に潭柘寺が管轄する森林や山と相まって、総面積は121ヘクタール以上に達し、壮大な規模を誇っています。仏堂は山の地勢に合わせて建てられ、巧みに配置されて味わいがあります。北京の紫禁城には9999.5の部屋があり、潭柘寺は最盛期の清代にも999.5の部屋があったというから、まるで紫禁城の縮図のようです。明の初期に、紫禁城が潭柘寺を模して建設されたともいわれています。現在、潭柘寺の部屋は、943間あります。その中、古代建築の仏堂は638間あり、明、清時代の姿のまま維持され、北京郊外地区最大の寺院古建築群となっています。潭柘寺の建築様式は、中国の古い建築物の美意識を表しています。中軸線が建築群を貫き通し、建築物は中軸線の両側に対称的に立ち並び、建築群が規則正しく整然としているように見え、主要なものと副次的なものが明らかで、はっきりしています。寺の外には、上下の塔院、東西の観音洞、安楽延寿堂、龍潭など、多くの建築物があります。潭柘寺では、豊富な人文景観があるだけでなく、自然景観も非常に美しく、春夏秋冬それぞれに絶景があり、朝、正午、夕方、夜の風情はそれぞれ異なります。早くも清の時代から、「潭柘十景」は首都地域で広く知られていました。