京韻園

　2017年6月16日に完成した京韻園はわずか1070平方メートルをカバーしている。京韻園は大柵欄の南西側に位置し、紀暁嵐（紀昀は、中国清代の官僚・学者、字は暁嵐）故居の西側の一部である。北京市の微公園（ミニ公園）の一つとして、ここは京劇文化の集まる場所とされている。

　清朝の乾隆帝の時代に、「三慶」、「春台」、「四喜」、「和春」という「四大徽班」が北京に入城し演出し始めた。その住所について、三慶は韓家潭、四喜は陝西巷、春台は百順胡同、和春は李鉄拐斜街に、すべてが大柵欄の近くにあったため、この辺は京劇の発祥地とされた。

　1931年、梅蘭芳は紀暁嵐故居で北京国劇学会を設立した。その後、ここは「富連成社」の所在地となった。以上のような動きによって、紀暁嵐故居も京劇の雰囲気が濃くになった。

　また、京韻園が属する大柵欄街は114の胡同を有している。ここの胡同は長い歴史を持っており、文化的雰囲気も深い。まさに京劇文化、北京文化、伝統的商業文化が集まる場所うだといえる。

　京韻園の設計も歴史をできる限りに尊重し、紀暁嵐故居の文化的要素を園内に導入し、紀暁嵐故居の後ろの庭を作り上げた。また、京劇文化を利用して公園を装飾し、周辺の住民たちや観光客に伝統的なスタイルをしているミニ園を提供している。