天寧1号文化科技創新園

　北京市西城区蓮池東路に位置する天寧一号は第1陣の33つの北京市文化創意産業園区の一つで、「文化プラス科学技術プラス金融」を核心とし、西城区文化を展示する窓口と、古い工場から改造された文化産業園区のモデル、二環周辺のレジャー・娯楽・オフィスの機能を一体化させる施設となるよう努めています。園内にある大きさの違った葉輪は、小さな塔のような形に積み上げられ、天寧寺塔と照応しています。錆びついた「鉄疙瘩」というモーターポンプが、道端の茂っている草むらの中にあり、特別な景観になっています。

　こちらには高くそびえる質朴な天寧寺塔があり、あちらは工業工場の建物から立ち上がる大きい煙突であり、2つの高い塔の「見守り」の下で、最もファンタジーな媒体創意工場とファッション的なピアノ芸術体験空間があります。「天寧1号」文化科技創新園はまさに古代と現代、未来を完璧に融合させた奇妙なところです。文創園の広々とした芝生から眺めると、千年の古都の変転が生き生きと目の前に現れており、まるでタイムスリップの旅を体験したような感じがします。

　蓮池東路にある園区北門から「天寧1号」に入ると、最初に感じたのは綺麗で静かな環境です。青空には赤レンガと白い屋根の古い工場と映え合い、広々とした園区の道とはっきりした案内図があるため、来園者は行きたい場所に行けます。園のデザイナーは工夫しました。天寧寺塔を近くで楽しめる屋上カウンター「観寧閣」と、広い南草場緑地を丁寧に造りました。

　31号館の二階の屋上にあるカウンターは広さが8.3メートル、長さが86メートルであり 、敷地面積が約714平方メートルです。カウンターでは天寧寺の風貌を近くから鑑賞することができ、北京城に現存する最古の地上建築を眺めることもできます。塔にある精巧で美しいレンガ仏像と13階の軒先がはっきり見えます。この屋上カウンターでは歴史と工業の元素が出会い、会社年会、展覧会、商業発表、小型公演などの活動も行われます。

　観寧閣楼の下は野外活動区の南草場です。結婚式や、親子活動、チームビルディング、露天コンサートなど多くのイベントができます。園区にある壹空間劇場の室内活動のセット室外レジャーエリアとしても利用できます。

　園内にあるもう一つの重要な建物は壹空間劇場です。劇場文化区は「天寧1号」園区の最南端に位置しており、工業元素と簡素な現代の科学技術デザインを融合させた総合的な文化活動建築群です。演芸エリア、待合エリア、レジャーエリア、そして観客エリアの4つのエリアが設置されています。主に演劇、オペラ、コンサートの公演に使われます。また、会議や商業発表、研修講演、テーマ展示なども行われます。開園した以来、壹空間劇場では多くの公益講座が行われ、周辺のコミュニティ住民の春節聯歓会（春節を祝う舞台）の会場でもあります。