北京琺瑯廠

　北京琺瑯廠は国内で最も良い景泰藍の産地です。中華人民共和国が成立した時から、ここは「国の礼」の産地となっています！1952年、初めて中国で国際会議が開催された――アジア太平洋地域平和会議の時、参会者に用意した三つの会議の贈り物の中で、景泰藍の電気スタンドがありました。

　北京琺瑯廠は1956年1月に42社の私営琺瑯廠、作業場、工場を合併して成立させた企業です。郭沫若氏がその名前の扁額を書きました。ここは全国の景泰藍業界における唯一の「中華老舗」です。今でも北京琺瑯廠は国内で規模が最も大きな企業であり、景泰藍の開発、生産、展示、販売などの業務を行っています。

　北京琺瑯廠の工場に入ると、丹念に景泰藍を製作している作業員の姿が見られます。細い銅線がいつの間にか綺麗な柄となり、白地に飾られます。「点藍」とは、銅線が終わった後に絵の具を少しずつ表面の柄に塗り上げることです。

　景泰藍芸術博物館では、景泰藍の歴史と製作技法だけでなく、国宝レベルの展示品も見られますよ。それを見たら、誰でも工夫を凝らした景泰藍の芸術品に魅了されます。

　北京琺瑯廠で生産された景泰藍の芸術品は観賞とコレクションの価値だけでなく、内装にも活用されています。北京首都空港の専用便ホール、北京雁栖湖APEC会場の集賢庁、北京市会議中心などでも北京琺瑯廠製の景泰藍の姿が見られます。

　お気に入りの景泰藍を持ち帰りたいなら、展示ホールでは多種多様な作品が販売されています。アクセサリーや飾り物、ブローチから屛風まで、様々な種類があります。しかもここで買えば品質が保証されているので、ぜひお気に入りの一件を選んでみてください！

　景泰藍の芸術品の他に、北京琺瑯廠のデザイナーは景泰藍の特徴を考えて一連の景泰藍創意製品を開発しました。水筒、メモ帳、クッションなど、かわいくて使いやすいものがたくさんあります。

　買い物以外に、もし時間がありましたら、自分で「点藍」をやってみませんか？道具は全部そろっているので、先生の指導に従い、自分だけの芸術品を気楽に作ることができますよ！

　北京琺瑯廠にお越しの際、地下鉄の利用をお勧めします。地下鉄14番線「景泰駅」よりすぐです。駅に着くとすぐ景泰藍の雰囲気が感じられますよ。