小石虎胡同

小石虎胡同は西城区西単北大街の東側に位置し、東は横二条から西単北大街まで、明・清・清共に石虎胡同と呼ばれていた。1965年の地名整備時に、小石虎胡同と改名された。
明末の東閣大学士・宰相の周延儒氏の府第は胡同内にあり、清初には呉三桂の子である呉応熊の府邸となり、清の皇帝の十四女である恪純公主が呉応熊に降嫁したため、通称「駙馬府」と呼ばれた。
小石虎胡同33号は曹雪芹が『紅楼夢』を書いた場所でもある。乾隆十年から十九年(1745—1754)、曹雪芹は右翼宗学の役人になり、宗学の学生敦敏、敦誠の兄弟と知り合いになり、親友になった。つまりここで、彼は『紅楼夢』の構想を始めた。
小石虎胡同は文人徐志摩の跡がある。1918年、徐志摩は北京を離れ、アメリカに留学し、1922年末、徐志摩は北京に戻り、石虎胡同7号好春軒に居住し、松坡図書館第二館の英文幹事を務めた。1924年の春、徐志摩、胡適、聞一多、梁実秋は小石虎胡同33号院で新文化運働のシンボル社団「新月社」を創設した。彼は詩で自分の考えや感じを表現し、広く伝わった『石虎胡同七号』を残した。
国立蒙蔵学校の跡地は西城区小石虎胡同33号にあり、最初は明朝初年に常州会館が建てられ、清朝末期には「毓公府」と呼ばれていた。1913年、中華民国蒙蔵院はここに国立蒙蔵学校を開き、敷地面積は11880㎡、そのうち古建築面積は3200㎡だ。
1923年秋、李大釗は鄧中夏、趙世炎らを蒙蔵学校に派遣してマルクス主義を広め、革命活動を行い、一部の学生を社会主義青年団に吸収した。1924年後半から、蒙蔵学校にいたモンゴル族の革命青年ウランフらが次々と中国共産党員に転じ、中国共産党初の少数民族支部である中共蒙蔵学校支部が設立された。国立蒙蔵学校は、モンゴル族の第一世代の共産主義者が誕生した場所であり、内蒙古革命の揺籃とも言われている。
2006年、国立蒙蔵学校旧跡は第6次全国重点文物保護単位に選ばれた。