ザ・レオホステル

天安門広場から500メートル、北京の有名繁華街「大栅栏胡同」は毎日のようににぎやかで観光客が行き交う。その中には一つのユースホステルがある。それがザ・レオホステル（阿来客棧 ）だ。

赤いちょうちんと大きな看板が特徴の玄関口、伝統中国の雰囲気を漂う。徒歩5分圏内には地下鉄とバス停があって、有名な紫禁城も徒歩10分圏内にある。立地条件は抜群で、世界からの観光客がこれを目当てにやってくる。

でもこのレオホステルはただいい場所を取ってから人気があるからではない。オーナーの劉さんのサクセスストーリーからそれが伺える。劉越来さん、通称「阿来」、北京市郊の農村に生まれ、17歳の時に上京した。もともと国営の鉄工場の作業員を務めたが、自分の事業を持ちたいという信念で仕事をやめ、起業した。小さな民宿をオープンしたが、最初は経験が全然なかったため今までこつこつと貯めたお金を全部なくした。それでもあきらめず、失敗の経験から客層をさらに絞って、北京に来る外国人にした。それから立地のいい場所を探し、設備も環境もよくない建物をリフォームして、今の「阿来客棧」へと変身した。

劉さんの頑張り甲斐があって、今は口コミで多くの人が「阿来客棧」に泊めてくる。イギリス、ドイツ、韓国などの旅行誌は特集を組むほどこのホステルを絶賛した。

ユースホステルだがとても清潔で、公共シャワールームや無料wi-fiはもちろん、おいしい料理もたくさんある。客室は一人で住める部屋から二人部屋、三人部屋、四人部屋、六人部屋、十人の大部屋まで、ニーズに合わせて選べられる。ホステルの周りに有名なグルメストリートがあって、遅くまで帰っても夜食が食べれる。繁華街にあり、観光地にも近くて、最高な北京旅行が期待できそう。

※写真は公式サイトから