和合共生-故宮と中国国家博物館の文物合同展示会

先日、故宮博物院と中国国家博物館の共催で、「和合共生-故宮と中国国家博物館の文物合同展示会」が中国国家博物館の開幕式で開催されました。「和」と「合」は中国の歴史を貫き、中国文明の知恵の結晶です。本展は、故宮と中国国家博物館の初の合同展であり、「和合共生」の精神を具現化する積極的な試みです。
展覧会は、タイトル「和」を包括的なテーマとし、4つのユニットに分かれています。最初のユニットは「天地同和」と題し、中国人が古来より崇めてきた天人合一の宇宙観に焦点を当てます。2つ目のユニットは「万邦協和」と題し、中国人が対外関係において和諧万邦の世界観をどのように考えているのかに焦点を当てます。3つ目のユニットは「宜民安和」と題され、社会のあらゆる階層とあらゆる民族の文化的多様性に対する中華文明の敬意と寛容に焦点をあてています。第4ユニットでは、「楽在人和」と題し、中国人の道徳観である「人心和善」に焦点を当てます。
それによると、「和合共生」というタイトルの持つ文化的意味合いと色の持つ象徴性を有機的に組み合わせ、色彩レベルから展示形態の「調和」を際立たせているとのことです。 伝統的な緑色山水画の深い青色を展示会場のメインカラーとして使用し、中国文明の深い包容力を表現しています。物理的な展示や文字による説明だけでなく、模型製作、実写シミュレーション、デジタルマルチメディアなどの現代的な技術ツールを展示室に導入し、来場者に今までにない視聴体験を提供することを目指しています。